キミの隣で
『あのさ俺に見とれてるとこ申し訳ないんだけどさ質問に答えてくれる?
あんた道に迷ってんの?
このままだと授業にも間に合わないと思うけど。』
見とれてる…って。否めない。
「え、今何時!?」
『8時40分。』
「やばい、時間ない!!」
うちの学校は9時に授業が始まる。
あと20分…。
間に合うか、間に合わないか。
きっと素直にこのイケメンに道を聞けばギリギリセーフで間に合う!
「あの…さ。君も四ノ宮学園の生徒だよね?
もし、よかったら一緒に学校行ってくれないかなー…ハハ。」
『別に構わないけど…。』
「本当に?? よかったぁー。。」
やばい。イケメンな上に優しい。
これは惚れない女がいないわけないよね…。
こうして名前も知らないイケメンと学校に行くことになったのである。