冷たくて優しい先輩





ヨウ先輩!待ってください!と叫んだものの、一度もその足が止まることなく行ってしまった。



「涼葉ちゃんはさ、毎日頑張ってるとは思うけど、正直ヨウは無理だと思うな」



返事をしない私を見て、少し笑うと
私のお弁当箱の卵焼きを取ってきた。



「あー!」


「ふふーん。なんで、そんなヨウがいいわけ?ちゃんとした理由、教えてよ。涼葉ちゃん」



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