冷たくて優しい先輩





先輩の髪がオレンジ色に見える。





「先輩にたくさん気を使わせてごめんなさい。先輩とたくさん過ごして、先輩の温かさに触れて、私は、私は……」




先輩の目を見た。




「ヨウ先輩が大好きです」




私がそう言うと、先輩は私をゆっくりと包み込んだ。





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