冷たくて優しい先輩




「私、このまま空も飛べそうです…」



「大袈裟」



先輩は少し笑ってそう言った。
笑ってくれた、私に笑ってくれた。


呆れたような笑いだったけど、確かに笑った。




「昨日メールの返信ありがとうございました!」


「いつも思ってたけど、あんた声大きいよ」



先輩は嫌そうに耳に指を突っ込んだ。




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