冷たくて優しい先輩



紗羽ちゃんはぎゅっと私を抱きしめた。




「でも、どこがいいのか分かんないな~。私はあんな冷たい先輩より長浜先輩のほうがいいと思うけど。そりゃ遊び人だけどさ」



「優しいもん、ヨウ先輩」



紗羽ちゃんは聞いていなかったけど、ぽつりとつぶやく。




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