冷たくて優しい先輩




「あ、ありがとうございます!」


おでこをさすりながらも、お礼を言うと
うむ。とどこかのお殿様みたいに返事をした。



「先輩、その返事の仕方似合わないですよ!」


「ヨウが喋ったからってすぐ調子に乗るね、君は」



むっとして、私の持っている卵焼きをまたかっさらった。





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