冷たくて優しい先輩




お昼ご飯の時、やっぱり長浜先輩は来なかった。

「どこがいい?日曜」



「全然どこでも良いですよ!あ、でも先輩と仲を深められるところがいいなあ」



先輩は最近よく笑う。
もしかしたら、気を使ってくれてるのかもしれない。


「じゃあ俺の好きなところでもいい?」



「もちろんです!」



昼間でも風が冷たい季節になった。
ぴゅーっと冷たい風が吹いて、ふと顔を上げた先に長浜先輩がいた。





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