先生と、ひとつ屋根の下




先生の…左手が、私の右手に触れた。




「心配なんか…しなくていいですから………っ……」





「心配するに決まってんだろ。
青木は俺の嫁さんだから」





優しく…ぎゅって、


右手を握ってくれる先生の手に、


私も、


握り返した。







先生………。







「帰るぞ。車、そこに停めてあるし。それに、足」




「……どうして…分かっちゃうんですか……」



「だから、お前が俺の嫁だから。」





……こんなこと言われたら……‥‥‥



ますます好きになっちゃう……‥‥






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