先生と、ひとつ屋根の下




───────────‥‥‥‥




家に帰って、シャワーを浴びた。



「足。見せてみ。」


スウェットの裾をめくると、

真っ赤に晴れ上がっていた。



「こんなに腫れて……捻挫か」



「お風呂に入るまでは、少し痛いなってしか思わなかったんですけど……」




「待ってて。湿布…どこだっけ」



はぁ…………

捻挫なんかしたら、また部活に迷惑をかける…………っ……




「泣く暇あったら今日の反省点でも見つけろ。泣いたってなんの解決にもならない」




そうだ……分かってる。



「足、出して」


「は…はい……」




ソファに腰を下ろして。

湿布を貼ってくれた。




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