先生と、ひとつ屋根の下





「おはよう。青木」


「おはようございます」




先生の顔を見られなくて、




ずっと机を見ていた。








「結婚!?それともまだ婚約!??」


「結婚だったら悲しすぎるなー、みんなの栗原先生だったのに…」


「バカ。婚約だったとしてももうみんなの栗原先生じゃないから」





私の周りではそんな話ばかり。





「栞、おはよ」



「おはよう。」



「栞も見たよね、栗原先生の指輪。
あれ、どう思う?」



ど、どうって………




なんて言えばいいの………!!
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