先生と、ひとつ屋根の下
「栞!あとで広い温泉に行こ!」
「うん」
旅館っぽいホテルで、
私とあかりと、沙紀ちゃんが同じ部屋になっている。
「部屋広っ!!」
「ほんとだ!あれ、沙紀ちゃんは?」
「沙紀、栗原先生のとこにいたよ。ほんと好きだよね、彼女が発覚したのに」
……彼女じゃないです。
そんなんじゃないです。
「ところで、明日。どうするか決めたの?吉町くんと」
「ああ、うん!千本鳥居見に行くことになった。」
「へぇ~。どうするの?告白されたら」
「あかり…そのことなんだけど。
私、吉町くんに告白されたの」
「やっぱり……!?
え!!どうするの!付き合うの?返事した!!?」