先生と、ひとつ屋根の下
一日目:コイバナ
「あたしさ、栗原センセに告白したの」
「え……」
「沙紀……もう大丈夫?」
「ごめんね、あかり、心配かけて。
まだ立ち直れそうにないから、栞にも話そうと思うんだ」
ちゃんと…聞かなければならない。
私の恋は叶った。
けど………。
「先生にちゃんと好きって言ったよ。
でも、俺には好きな人がいるから…って……。
先生が、彼女のことをあまりにも大事そうに言うから……あたし勝ち目なんて無くて……
先生のこと、嫌いになろうと思った。
けど………出来ないよお………っ……しおり………っ…」
沙紀ちゃん………
私は………なんて言えば………
「今日は夜ふかし決定ね。あたしがぶっちゃけたんだから、あかりも栞もぶっちゃけてよ!」
「うん、あたしも二人にはぶっちゃけたいこといっぱいある!栞もね~吉町くんのことあるし~」