先生と、ひとつ屋根の下
男子ペアと2対1で戦っている先生は、
たまに部活のときに目に入るときと同じように、
キラキラしながらシャトルを打っていた。
さすがだな……先生、上手だ……
って当然か…。
「栞…先生、カッコいいよね」
私の耳元で、沙紀ちゃんが言った。
「え?」
「あたし実は栗原先生のこと好きなんだー。知ってる?栗原先生、昔全国大会に出場して結構勝ち進むほどバド上手かったんだよ。
ほんと憧れ。」
「そっか…。だから上手いのか…」
「かなりいるよね。栗原先生のファン。
カッコいいし、背高いし、ほんとにいるんだこんな先生!って思ってさ。
もしかして、
栞も先生のこと好きだったりする?」