先生と、ひとつ屋根の下




次の日。今年最後の部活。













「…は?
嘘でしょ?どうして」



あかりには全部話した。


結婚していなかったこと。
これからは、叔母さんの家に住むこと。




「先生を好きな気持ちは変わらないし、
私からプロポーズまでしたんだ。

いつとか、決められないけど、
絶対私、先生と結婚する。

きっと、どんな風に過ごしてたとしても、

先生のことは好きになってるだろうから。」







「そっか。
栞がそうやって決めたのなら、
あたしは栞を何よりも応援するから。」






「ありがとうっ」





「…てかさ、栞…、凄く綺麗になったね。」





「…え、そうかな?」





「うん。
こんなんじゃ、栗原先生の方が耐えられないかもね。栞を放っておくと男が寄っちゃうっていう心配で」




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