先生と、ひとつ屋根の下


──────────………‥‥



「た…ただいま」





先生と二人で話すことも出来ずに、




帰ってきてしまった。









「おかえりなさい。」




美弥子さんの笑顔に、会釈をして、部屋に入った。












私のために買ってくれたベッド。




私のために買ってくれた机。




本棚。




衣装箪笥。





ここには私のものとして使っていいものしかない。







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