先生と、ひとつ屋根の下
「あの、美弥子さん」
「なあに?」
「夏期大会が近いので、部活に集中したくて……、
ほんとに申し訳ないんですが……、
雄太くんのお迎え、美弥子さんに代わってもらえない…ですか?」
お願いです…、美弥子さん……
「ごめん栞ちゃん。
あと2週間だけなの。」
「でも、……もうすぐで…」
「2週間くらい、家のこと手伝ってくれてもいいじゃない。ね?」
手伝うのは……全然いいんです…、
でも、いつまでも17時半に帰ってるようじゃ………
「お願い。栞ちゃん」
「…………分かりました…」