先生と、ひとつ屋根の下
「…朝に美弥子さんの携帯から電話がかかってきたんだ。
それが雄太くんだった。
前に俺があの子に栗原って言ったことと青木が俺を、先生だって紹介したのを覚えてたらしい。
賢いな、あの子」
「そう…ですね……」
なんでだろう………
痛みが、
どんどん引いてくる…………
こんなことって…………
「……角田が昨日に俺に怒鳴ったんだ。
俺のせいでお前が苦しんでるって。
今日やっと分かった」
「え?」
「……お前を一人にして悪かった。
帰ってきてほしい」
「───────え…」