先生と、ひとつ屋根の下
どうして、俺に………
「あのね、おねーちゃんをたすけて。
くりはら、せんせいなんでしょ。しおりおねーちゃんをたすけて。
よる、おくすりのんでるの。
ママも、おじちゃんも、おねーちゃんがくるしんでることをしらないの。」
「苦しんでる?」
「おねーちゃん、くりはらのことすきだから。
くりはら、たすけてあげて。
そしたらおねーちゃん、よろこぶから」
「…うん。分かった。電話ありがとう」
「うん。」
だから今日、
なんとかしてバスケの会場に行く時間を作ろうとして、
そしてようやく、
彼女のもとへ向かった。