先生と、ひとつ屋根の下
「失礼します」
コーヒーの匂いが漂う職員室。
岩隈先生の隣の席に、
先生が座っていた。
こっちこっち、って手招きされて、
先生の方へ。
「青木、大学は体育系って進路選択してたよね」
「あ、はい!」
「ある大学から、お前を我が校にって書類が来てるんだ。まあ、そんなことは本来認められないから、結局は推薦って形になるんだけど」
大きな封筒の右下には、
私でも知ってるような有名大学。
「えっ…え!?」
「青木のバスケを見ていたらしいよ。全国大会の来賓として」
す、凄い………