先生と、ひとつ屋根の下
「明日は2日目なんだから。リレーもあるし、バドミントンの準決も決勝もあるんだから、ちゃんと寝てろよ」
「はい」
「………さっきは、怒鳴って悪かった」
「いえ。
ありがとうございました」
「うん。あ、バスケも準決勝まで進んだって。青木のコーチのおかげだってみんな喜んでた。さっき電話で言ってたぞ」
「はぁ…よかった…!!」
「俺は勝つと思ってたよ。
青木、ほんとに顧問みたいに教え方上手かったし。」
「そうなんですか…!!?よかった……」
先生が、微かに微笑んだ。
「なんで笑ってるんですか…?」
「さっきから、自分の心配せずに、
クラスのことばっか気にしてるから。
お前、一応病人だからな?」
「分かってます!」