先生と、ひとつ屋根の下







「‥‥おい。栞」


「も‥もう、ご飯できますから‥‥」




最近はずっと、夜ご飯は私が作っている。





「推薦、ちゃんと考えた方がいいんじゃないの?」




「……い、いえ」





だから、私は……


一般で頑張りますから……




「相手から直々にお前を指名するなんてこと、あまりないんだぞ。」




「‥‥あ、お米炊き上がった」




「これは学校長が推薦するものだから、
普通の推薦入試よりは合格率も高い。」





「‥‥で…でも」





「ん?」





「ほら私、評点だって足りてるか分かんないし……」




「大丈夫だ。全ての評点も足りていたし、なにより体育の成績も良い。」



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