先生と、ひとつ屋根の下





「脛椎の怪我はは全治2週間といったところでしょう。右腕の骨折は1ヶ月ほどです。
ただ、あばらにもヒビが見つかっているので、入院は少し長めになるかと。打撲傷も多いですし、安静に」




医師の説明を、

栞と二人で聞いた。




相変わらず栞は俺の手を離そうとせず、




俺も、離れないように、






しっかりと握った。









「本当に意識が回復してよかった。脳への影響も外傷が浅く、ほとんどないですし、今は体を休めてください。」






栞が代わりにお辞儀をする姿は、







一人の立派な女性で。









全く……、


またお前は俺を惚れさせるんだな。






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