先生と、ひとつ屋根の下
ホームルームが終わり、
すぐ、あかりの席へ。
「ね、ねぇあかり…」
「岸本先生…怖そうだよね…。最悪」
「うん…、じゃなくて、さっきの話…」
「あぁ…うん。どうやら担任が岸本先生になるらしいっていう噂もあるよ。……でも、その噂の出所確かじゃないし…」
「………そうなんだ…………」
「でもさ、栞、……なんかありえそうじゃない?
三年の今ごろで担任がいないなんて、文句つける親絶対いるだろうし…しかも栗原先生数学教師じゃん。
そこが欠番なのはあたしにとっても痛手だから、……いや、分かんないよ…?」
でも、……あかりが言ってることも確かだよね………。
でも、
卒業式まで、
担任の先生は……栗原先生がいい。
「あ、ねえ、今日栗原先生のお見舞い行く?」
「うん、行くよ。」
「あたしも行っていいかな…?」
「うん!一緒に行こう!」