先生と、ひとつ屋根の下







腕の中には、小さな赤ちゃん。




「あなた、どうしてここに……?」



「ほ、…報告が遅くなってすいませんっ、
せんせ…佑都さんと、結婚………しま…」
「は!?なに!!?結婚!!!?!?」





その驚き方は、当然だと思います……。






「もう少しで帰ってくると思います…」








部屋の中に通して、




お茶を………

「お茶でいいですか?」


「え?」


「違うものもありますけど……」


「なんでも大丈夫」








お湯を淹れ終えた瞬間、玄関のドアが開く音がした。




「うおっ、ハイヒール?」



「あ、先生、お帰りなさいっ…」



「…誰?」



「妹さんです」







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