先生と、ひとつ屋根の下
「一組、相内陽太」
次々に名前が呼ばれていく。
あっという間に二組になって、
「若山 なぎさ」
「はいっ」
「以上、男子23名、女子19名、計42名」
はぁ…いよいよ三組………
「三組」
え…………………?
この声って………
緊張して下を向いていた私の顔が、
自然に上を向いてしまった。
「嘘…栗原先生?」
「栗原復活じゃん!」
クラスのみんながザワザワしていた。
だって、
名前を呼び上げるのが、
誰でもなく、先生だったから。
「青木 栞」
「…はいっ」
絶対あり得ないことだって思ってた。
どうしよう、
嬉しすぎて、こんなときに泣いちゃうよ………。