先生と、ひとつ屋根の下
「青木!」
「吉町くん…」
吉町くんは、私の次にリレーで走るサッカー部の一人。
「リレーの選手登録確認だから、集合しに行こ」
「うん!」
「3組さ、4組と1組にわずかな差で負けてるんだって。
リレーで挽回しような!」
「うん!
なんか、吉町くん、燃えてるね!私もだけど!」
「運動会とか、リレーしかやる気出さなかったタイプなんだよね、俺」
「そんなタイプってあるの?」
「俺の中ではあるの。」
吉町くんって、本当おもしろい。
「あ、栗原」
「お前な。いい加減先生って付けろよ」
生徒玄関のところで、
先生がこっちに向かってきた。