先生と、ひとつ屋根の下
これから全く会ったこともない親戚の家にお世話にならなきゃいけなくて。
私の居場所は、無くなっちゃうのかもな……。
「じゃあ先生、よろしくおねがいしま‥‥」
「他に方法は無いのか?」
先生の目が、私を捉えて離さなかった。
「無いです…。
もう、仕方ないことだと思ってますから‥‥……」
大好きな友達も、
通学路にあるパン屋さんも、
お母さんと二人で頑張ってたバスケも、
全部、
ここに置いていくって決めたから……‥‥。