お前、俺のこと好きだろ?



「……だめだよ、そんなの」



いつの間にか、高畑くんに向かってそんなことを呟いていた。



だめだよ、私以外に女子に触るのはだめだよ。



高畑くんは、私だけでいいのに。



「…本当、可愛い」



「なっ、」



「でも、俺……小春以外に考えられないから」



高畑くんは少し離れて、私の目をみてそう言った。


< 121 / 376 >

この作品をシェア

pagetop