お前、俺のこと好きだろ?



あぁ、もう……そんなこと言われたら変な誤解しちゃうよ。



なんで私は、こんなにも高畑くんに期待しているんだろう。



胸がドキドキしてるんだろう。



答えは、分かってるはずなのに。



喉に引っかかっているみたいに、言葉が出てこなくて。



「高畑くん、私ね……おかしいのかもしれない」



離れたいのに、離れたくないから、また高畑くんの体操服をギュッと握りしめる。


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