お前、俺のこと好きだろ?



とりあえず私も、高畑くんのように走って自分のクラスのテントに向かった。



「あ、小春どこ行ってたの」



テントに戻ると、椅子に座ってお茶を飲んでいる貴音と目が合った。



「あ、ちょっと高畑くんと……」



「私の見てなかったでしょ」



貴音はそう言って、水筒に蓋をして椅子の下に置いた。



ごめんね、貴音。
集中してみれなくて……。


< 125 / 376 >

この作品をシェア

pagetop