お前、俺のこと好きだろ?
それにしても、“何とも”と言われたままでは、俺が嫌だ。
「本当に、何とも思ってねぇの?」
俺は、小春をグイッと引っ張って小春の背中を壁につけ、小春の顔の横には両手をついた。
「たたたた、高畑くんっ……!?」
すると、小春はまた顔を真っ赤にして、持っていたカフェオレを落とした。
「あの、ほら……落としちゃったから」
拾わなくちゃ。なんて言って、俺から逃げようとする小春を完全に、壁と俺で閉じ込める。