お前、俺のこと好きだろ?
気安く、触んじゃねぇよ



「こーはーるー!」



「わわっ」



ある日のお昼休み。
自分の席でボーッとしていると、後ろからいきなりどつかれた。



「貴音、なに?地味に痛かったよ!?」



「まぁまぁ、そんなことはおいといて。最近、どうなのよ」



どうなのって……なにが?



「高畑くんのことに決まってんじゃん!」



「はっ、はぁ!?声、大きいよ、バカ!」



普通に教室だっていうのに、なんて大きな声を出すんだ、この人は。


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