お前、俺のこと好きだろ?
「なに盛ってんだよ」
「は?」
「もう、こんな時間だし学校内誰もいないと思ったら、またお前ら?ギャーギャーうるさいな。先輩、受験勉強しなくて大丈夫なんですか?」
ジワッと目に何かが込み上げてくる。
「小春、何してんの」
高畑くんは、いつも通りで。
なにも変わらない意地悪な笑顔でそう言った。
高畑くんは、助けてくれるだろうか。
私が、キスしたことを知っても
一緒にいてくれる……?