お前、俺のこと好きだろ?



そんなことを思っていると、ふいに私の名前が呼ばれた。



「たっ、橘さん!高畑くんが、呼んでるよ!!?」



私の方へ走りながら顔を赤らめてそう言ったクラスメイトの女の子。



はっ、え!?高畑くん!?



その女の子の声が大きくて、クラス中の視線はみんな廊下の方へ向いた。



「小春」



そんな目線も気にせず、私の名前を呼ぶ高畑くん。


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