お前、俺のこと好きだろ?



「どうしたの、高畑くん」



周りの視線が痛いけれど、意を決して高畑くんにそう聞く。



なんで、休み時間にくるんだ。
いや、嬉しいけれど。



滅多に自分から来ないのに。



そんなことを心の中でいいつつ、やっぱり嬉しくて頬が緩んでしまう自分がいる。



「今日、昼、屋上。いちごオレと、パン適当に買ってきて」



「えっ?」



「1回で理解しろよ」



いやいや、理不尽だよ、高畑くん。


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