お前、俺のこと好きだろ?



「たちばにゃきょひゃる」



「は?聞こえねー」



俺がそう言うと、彼女は俺を睨んできた。



そんな睨み方しても何も怖くねぇっつーの。
逆に、燃えるわ。



俺はしょうがなく、彼女の頬を離した。



「橘小春です!」



「小春」



「……っ……」



俺が名前を呼ぶと、小春は顔を赤くする。



本当、なんなのこの生き物。



俺は、またすぐに小春に触れたい衝動に駆られた。


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