お前、俺のこと好きだろ?
告白宣言をして、5日目だよ、貴音。
「貴音、ケーキだからね!」
「はいはい」
ケーキのために……違った。
私自身のために、決着つけるんだもん。
「言ってくるね、貴音」
「あとで、どうなったか聞かせてよ~?」
貴音は、ニヤニヤと意地悪な顔をしてそう言う。
「もうっ、バカ!別に何もないし!」
告白するだけだもん。
ちょっとは、楽しみたいけど。
だって、デートだよ?
振られたら……もう、出来ないんだから。
最初で最後の高畑くんになるかもしれないから。