お前、俺のこと好きだろ?



「まぁ、早く行ってきなよ」



佐田くんは、高畑くんの肩にポンと手を置いてそう言った。



「小春、行くぞ」と小さな声が聞こえて、私も高畑くんの隣を歩こうとする。



と、佐田くんと目が合って、佐田くんは口パクで……


“頑張って”


私は、ボボボッと一瞬で顔が真っ赤になった。



佐田くん~~~!!??



やっぱり、佐田くんのことだ!
私が、告白しようとしてることもお見通しなんだ!
高畑くんといい、佐田くんといい……悔しい!


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