お前、俺のこと好きだろ?



「ふーん……」



高畑くんは、そう言ってそそくさと進んでいく。


あぁ……そっちは、男性用だよぉ……。


まぁ、目的はそれなんだけど。
欲しいなあ……あのピアス。


値段は、とんでもなく高くて高校生ではとてもじゃないけど、買えないくらいの値段だった。


まぁ、そりゃそうだよね。



「小春、早く」



高畑くんが、ポケットに手を突っ込みながら急かす。

高畑くんが、歩くの速いんだし!


< 288 / 376 >

この作品をシェア

pagetop