お前、俺のこと好きだろ?



「…………っ……うぁ……ふっ……」



私の目から涙がこぼれ落ちる。
段々大きくなっていく涙の粒は、今じゃもう誰も拭いてくれる人はいなくて。



悲しいことに、屋上の地面にポタポタ落ちるだけ。



「泣いてんの?」



そんな時、後ろから声が聞こえた。
私はその声に咄嗟に振り向くと、そこには黒髪の見たことのないくらい顔が整っている男子がいた。


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