お前、俺のこと好きだろ?



「あ、でも私……」



穴開けたところで、つけるピアスないじゃん……。


今更気づく私って、相当なバカだ。


うわぁぁぁん……なにしてんだろ、本当に。



「小春、」



「……はい?」



目に涙を溜めて、呼ばれた高畑くんの方を見ると、高畑くんは手にピアスを持っていた。



「それって……」






────ペア、か


────可愛いなって、思って……




私が、可愛いって言ってたペアのピアス。


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