お前、俺のこと好きだろ?



高畑くんは、それを取り出して自分の右の耳たぶに片方のゴールドのピアスをつけた。



「あっち向いて」



高畑くんに言われた通り、私は右方向に首を傾ける。



再び、高畑くんの指が私の左耳を触る。


……っ、。


触られたところが全部熱くて、苦しい。



「できた」



フワッと私の髪を耳にかけられて、目の前に差し出された鏡。


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