お前、俺のこと好きだろ?
「う、そ……」
私の左耳には、シルバーのピアス。
「感謝しろよ」
「……っ、」
ポロポロと落ちてくる涙。
「あ、泣いた」
だって、嬉しいよ。
可愛いって思ってたピアスが、こんなふうにプレゼントしてもらえるなんて、思ってもなかったんだから。
「そんなに、嬉しかった?」
高畑くんのその問いに、私は全力で首をコクコクと縦に振る。
嬉しい。
嬉しい。
やっぱり、好きだ。
どうしても、伝えたい。
どうしても……この人の彼女になりたい。