お前、俺のこと好きだろ?
「いつ買ったの……?」
「小春が、ナンパされてる間だけど」
……絶対、嫌味こもってるよ、高畑くん。
好きで、ナンパされたんじゃないもん。
でも、
「嬉しいなぁ……っ」
涙が、止まってくれない。
「小春は、俺のものって証」
高畑くんはそう言って、私のピアスに触れる。
まだ少し……ピアスが揺れる度に、耳が痛いけど……この痛みも、嬉しさに消されるほど、私は今気分がいい。
こうゆうふうに、
高畑くんと同じものが欲しかった。
高畑くんと並びたかった。