お前、俺のこと好きだろ?
チラッと目の前を見ると、先生が必死に「ここ、テストに出るからなー!」とか言ってるけど、私の頭の中には入ってこない。
生物のノートなんて……真っ白だし。
そんなことを考えていると、ふと、何を思ったのか私は、ノートにシャープペンシルを走らせた。
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高畑くんは、
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私のことが好きですか?
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って、こんなことを考えても何も変わらないけれど。
私が、勇気を出すだけ。それだけ。