お前、俺のこと好きだろ?



「高畑くーん!!」



「高畑くん!こっち来て!」



ついさっき初めて会った高畑葵が1人廊下を歩いていた。



……なんだこれ。



「高畑くんはね、イケメンで女子からの人気ももの凄く高いモテ男なんだよ!」



そう言う貴音を見ると、隣で他の女子と同じようにはしゃいでいる。



そういう私はというと……



「な……ナンダッテ!?」



この大量の女子たちみんなが高畑くんを好きな子達?



私はバッとこちらへ向かって歩いてくる高畑くんを見た。



高畑くんは眠そうに欠伸をしている。



そんな仕草に女子たちは「可愛い」だの叫びつづける。


< 34 / 376 >

この作品をシェア

pagetop