お前、俺のこと好きだろ?



なんて、そんなことを考えながら、やっと揃った6組。



揃ったところで、体育委員が号令を掛けて、10分完走が始まった。



「……はぁ、」



小さくため息をこぼして、ふと上を見開ければ、2階の教室から、高畑君が見えた。



た、高畑くんだ……!!
高畑くんが、授業してる!



授業してるなんて、当たり前だけど。
私から見える高畑くんは、頬杖をついてシャープペンシルを握りしめている。


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