お前、俺のこと好きだろ?



「小春!なにしてんの?持ってきたよ!」



呼ばれた方を見ると、両脇にサッカーボールを2個抱えた貴音。



「貴音、ありがとう~!」



「さっきから、何見てるの?」



貴音の言葉、「え」と言葉をつまらせる私。

高畑くん見てました。なんて言ったら、絶対貴音にいろいろ言われる気がするもん。



「な、なんにもないよ?」



「ふーん?」



貴音はそう言って、ニヤリと笑った。


高畑くんといい、貴音といい、なんだその不敵な笑みは。


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