お前、俺のこと好きだろ?



「痛い……」



「ほら、保健室行くよ」



貴音が、私の腕を引っ張って立ち上がらせてくれた。



あぁ、もう……。
サッカーのこと、バスケより嫌いになりそう、本当に。



私がこんなことを思っている間に、貴音が先生に事情を説明してくれたらしく、私は貴音の助けの元、保健室に行くことになった。



歩く度に、ズキズキする左足。
あぁ、痛い。
高畑くんを見てた私が悪いんだけど。


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