お前、俺のこと好きだろ?



「大人しくしてなよ」



「はーい」



貴音は、ガラッと扉を閉めて走って行った。

貴音のパタパタと走る音が小さくなっていくのが、何だかとても寂しい。


シーンと静まり返ったこの保健室に一人残されるのは、寂しいし怖い。


だって、保健室。
幽霊とかはいないと思うけど、なんか怖いもん。



……それより、足、痛いな。



思ったよりも痛くて、さっきよりも痛みが増してる気がする。


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